
「ひゃっほーい!野球やろうぜ!!」

「やらない。帰って」

「んだよ・・・つまんねーな。いきなり帰れとか」

「いきなりも何も、年度末で忙しいのに一緒に遊んでなんかいられないよ」
「お前は毎度毎度期末だの締め切りだのと・・・
だいたい、こんだけ春めいてきたんだから野球やらんと勿体ないだろ」
「春めいたからって遊んで良いって訳じゃないだろ。
だいたい何なんだよ、そのヤキュウって」

「何言ってんだ、野球は野球じゃねーか」

「だから、知らないってば」

「えっ」

「えっ」

「マジかー・・・お前野球知らんかったとかマジかーおい・・・」

「悪かったね」

「マリオネットも、やきうってしらないよ・・・(≧д≦)」
「そうだな、野球ってのは投擲術、打撃術、逮捕術や心理戦、
布陣論、連携機動、その他の戦術、戦略的思考が芸術レベルで融合した競技だ」

「うーん、一言でそう言われても今ひとつよく把握できないなあ」

「まぁ、確かにな。そうだ、今ちょうどテレビでやってんじゃねえかな?
えーと、チャンネルこれか。見てみりゃわかるよ」

「ふむふむ・・・センバツ大会、モロク商高対プロンテラ北高か・・・
なるほど、投げて、打って、走って・・・こんな感じで進めるゲームなのか」

「びゅーんってなげて、かきーんってうって、たのしそうーっ!(≧∇≦)」

「おうよ、間違いなく世界で一番楽しい競技だぞ!!」

「たしかに、これは面白そうだ。詳しいルールとかわかる物は無いのかな」

「おおっと、なぜか偶然ルールブックがこんな所に?!」

「今こっそり出したの見えてたから。そんな小芝居いらない」

「へへへ、よく見てやがんな。まあいい、貸してやっから読めよ」
・ ・ ・

「なるほど・・・この場合はこうなって・・・ほう・・・」

「ねぇ、やきうのルールってむずかしいのかな・・・?
マリオネットにもわかるかなぁ?(≧д≦)」

「んー、そうでもねぇぞ。全部を完璧に覚えるとしたら複雑だけど、
最初は少しずつ実際に試合をやったり、見たりして覚えて行けば大丈夫だ」

「ほんとうに?おぼえられる?(≧∇≦)」

「俺もマリオネットよりもっと小さい頃から見てたけど、
それでも大体の所はわかって十分に楽しかったからな」
「わーい!やったぁ!(≧∇≦)
あ、でもドッペルおにーちゃんは、ごほんをちゃんとよみおわったのかな?」
「ん、ちょっと待って。
今インフィールドフライイフフェアが宣告された際のフォースプレイを読んでて・・・」

「三人しかいねーのに、そんな項目関係ねーよ・・・」

「そう言えばそうだよ。最低9人でチーム組まなきゃダメなんじゃないの?」
「試合ならな。
今はキャッチボールやら、ちょっとしたフリーバッティングとかする程度だからいいんだよ」

「へぇ、競技の一要素だけを少人数で楽しむってのもできるのか。いいね」

「ねぇねぇ、それじゃあなにかやってみようよ!!(≧∇≦)」
・ ・ ・
「よし、じゃあ全ての基本になるキャッチボールからだ。
ボールを良く見て取るんだぞー」

「わ・・・と・・・と・・・えいっ・・・やったぁ!とれた!とれたよ!(≧∇≦)」

「おー、ナイスキャッチだ!!いいぞいいぞ。どっかの守乱球団の守備固めに出られるかもな!
よし、じゃあ今度はそれをこっちに投げるんだ。だいたい相手の胸あたりをめがけて」
「じゃあ、いっくよー!えぇーい!(≧∇≦)」
「おっけーおっけー!ちゃんと届いたぞ。
初めてボール触るにしちゃ、なかなかやるじゃねーか」

「ボールをなげたりとったりするだけなのに、すっごくたのしいね!(≧∇≦)」

「フッ・・・また一人、育ててしまったか・・・」

「・・・あのさ、『育ててしまったか』はいいけどさ、
こっちは何もやる事ないんだけど?」

「あーすまん。まあ、三人いりゃ三人でボール回しとかするのが定番なんだが、
お前もそれだけじゃ退屈だろうからバッティングをさせてやろう」

「お、バッティングかぁ。さっき言ってた打撃術どうのこうのって面だね?
ところでこれ、正式な打ち方とかあるの?」
「さっき読んでたルールブックあんだろ。あれに抵触しなけりゃ自由に打ってかまわんよ。
一般的にスタンダードなフォームもあるにはあるが、まずは好きに構えろ」

「そうなんだ、それは助かるね。
色々細かい制約があるのかと思った」

「強く、早く、遠くへボールを飛ばすために、理にかなったフォームをきちんと構築する事は大切だが、
最初の内はやりたいようにやって、そこから自分なりに微調整していけばいいさ」

「よし、じゃあ・・・足場を固めて・・・こんな感じでいいかな・・・・・・
さぁ、来い!」

「ほぅ・・・さすがはドッペル。とても初めてとは思えん構えだ・・・
なら、遠慮はいらんようだな!さあ打ってみろ!!」

「・・・・・・・・・見える・・・・・・そこぉっ!!!」

「・・・・・・っ!!」
「・・・手応え、有り・・・!」

「『・・・手応え、有り』じゃねえよ!このバカタレ!」
「えっ、な、なんかマズかった?
ひょっとして打球が当たっちゃったとか?!」

「見ろよこれ、ボールが真っ二つじゃねーか。
てめー、何をどうすりゃバットでボールなんか斬れんだよコラ」
「ああっ、しまった!ついいつものクセで・・・!」

「どんなクセだよ!!ちくしょう、ボールひとつしかなかったのに・・・
もういい!てめーみたいなアホはベーラン100周やってこい!!」

「くぅぅ・・・」
・ ・ ・

「どうしよう、これじゃもうキャッチボールもバッティングもできないね?(≧д≦)」
「んん、まぁ、そんでも素振りだのなんだので案外遊べるもんだぜ」

「じゃあ、こんな感じで振ればいいのかなー?(≧∇≦)」

「おっ、頭の位置がブレずになかなかいいスイングだぞ!
ドッペルが走り終わるまでしばらく交代で遊ぼうぜ」

「わーい(≧∇≦)」
・ ・ ・

「・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・
や、やっと終わった・・・はぁ・・・はぁ・・・」

「ほー、さすがに速ぇーな。大したもんだ。
どうだ?いろんな要素があって面白いだろう?」

「そうだね、確かに技術を磨く楽しみがあるよ。
もっとも、ベースランニング100周はもう勘弁だけど」
「フッ・・・また一人、育ててしまったか・・・」
「いや、それはもういいから。
さて、そろそろ仕事に戻ろうかな」
「そっか、じゃあ俺もドッペルの部屋に戻ってゴロゴロすっか」

「・・・なぜそうなる」
・ ・ ・
「ところで、さっきの野球の話じゃねーけどよ、
マジで今度はアカウント内だけでチームが組めちまうかもしれねーんだ」

「ああ、そう言えばなんかキャラスロ一気に6つ増えるんだっけ?
今までの倍だなんて、随分極端な話だねぇ」

「うむ、合計12スロだからな。まさかこうなるとは思わんかった。
どっかの弱小貧乏アイドルプロダクションごっこでもできちまう勢いだぜ」

「うっうー!キャラスロふえてうれしいですー!ハイ、ターッチ!!いぇい!(≧∇≦)」
「ドッペルゲンガーさん、一気に倍増ですよ、倍増!」

「いやまぁ、そういうのはいいから。
で、新キャラ増えるんなら育成あるからしばらくはこっちに来る用事もないよね?」
「まーたお前はそうやってすぐに俺を邪魔者扱いしようと・・・
ああまあ実際邪魔なんだろうけどよ」
「わかってて言うあたりがタチ悪いね。今回は本当に忙しいんだってば。
そのキャラスロ増加の原因になったサーバー統合もあるし」

「アレもなー・・・そもそも細かく分けすぎたような気もするが、
それ以上になんで最古サーバーであるケイオスがグループ3扱いなんだか」

「へぇ、そのへんの数字とか気にするんだ」

「実際は影響無いんだが、やっぱりナンバーが付く以上は1番がいいよ」

「ケイオスサーバーっていいかた、なくなっちゃうのかな?(≧д≦)」

「多分そうなっちまうんじゃねーかな・・・」

「でも、やる事は変わらないんでしょ?どうせ」

「ああ、どーせ変わらんわ。はっはっは。
今まで通り、テキトーにそこらへんぶっ殺して回る程度だな」
「やれやれ、進歩が無いと言うかなんと言うか。
・・・あ、でもタイトルどうするの?」

「そーだなー、投手三冠と打撃三冠の両方獲っちまうってのはどうだ?」

「いや、野球じゃなくてさ。
この日記のタイトル、どうするの?ケイオスサーバーじゃなくなるんだろう?」
「し、しまった・・・!そうだった!!」

「か、かんがえてなかったの?(≧д≦)」

「なーんてな。これも多分変わりゃしねーよ。面倒だからな」

「と、言う事は。今回の話を総合すると・・・」

「キャラスロ増えるな。って事だけだな」

「予想通りにどうでもいい結論しか出ていない。びっくりだよ」

「そんな時こそ筋書きの無いドラマを堪能だ!
ほら、くだらねー事務仕事なんかほったらかしてもう一回野球やろうぜ、野球!ボール代はお前持ちで」

「帰ってくれないか、ホントに」
<次回予告>
力を崇拝した王は、騎士なく棺に横たわる。
宝を崇拝した王は、ダイヤモンドを見ることもない。
次回、ラグナロクオンライン第343話
「ダイヤモンドの騎士」
冠を頂いたその王は、これらがゆえに身を滅ぼす。
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